「一夏の経験は一生の宝物」
最初は先輩方の楽しい雰囲気に惹かれたのがきっかけだった。
ライフセービングを初めて3年がたつ。もちろん最初はライフセーバーなんて見たことなかったし、イメージもわかなかった。きっかけも「ただただ楽しそうだったから」。でもそんなきっかけでも続ける理由がライフセービングにはある。
ライフセービングと聞くと「人命救助?」「海でたくさん泳ぐ?」「ちょっとチャラい?」。そんな風にイメージする人も多いだろう。だが私が思うライフセービングとは「究極のボランティア」である。実際にライフセービングをやってきて感じるのは、海水浴客や大洗の町の方とのコミュニケーションであったり、海辺のよりよい環境づくりなど人命救助という言葉では表せないくらいのたくさんの要素を含んでいる。そんな経験を一夏にギュッと凝縮した活動が大洗でのライフセービングであった。大洗の活動では楽しさの中に「人として成長する教育」がある。大洗から得たものはこれからの人生でかけがえのないものになると感じている。
今、私は活動を続けている中でライフセービングの指導員を目指している。指導員を目指すきっかけとなったのも大洗で学んだものをさらに多くの人へ伝えたいと思ったからである。この想いを多くの方へ届けて、ライフセービングというものの一端を知ってもらうきっかけになれば幸いである。
(畠山知希)
様々なスタイルのライフセービング活動
大洗S.L.S.Cは、小さなお子さまからご年配の方、障がいの有無に関係なく、「誰もが安心安全快適に過ごすことができるビーチ」を目指して日々活動しています。
そのため、大洗S.L.S.Cはクラブメンバーも多種多様です。大学生、社会人、妊婦、子育て中のお父さんお母さん、シニア世代…学生の頃からライフセービングをしているメンバーもいれば、社会人になって資格を取得したメンバーもいます。
夏のパトロール期間には、それぞれのメンバーが、自分のできる、様々なスタイルのライフセービング活動を行います。
キャンペーンを通して子どもたちに海の楽しさを知ってもらおうとうする学生メンバー….
子どもを本部に預け、レスキューボードで監視活動をするお父さんメンバー…
抱っこ紐で子どもをおんぶしながら車いすのお客様の対応をするお母さんメンバー…
パトロール本部で遊ぶクラブメンバーの子どもたち…
多様なメンバーが集まった、「大洗S.L.S.Cらしい」夏のパトロール風景が私は大好きです。
私自身は、ライフセービング活動をはじめて、10年がたちました。
学生時代に厳しいパトロール生活の中で培ったメンバーとの関係性が、社会人となった今でもお互いに遠慮なく付き合える仲間として、今も続いています。
様々なバックグラウンドをもつメンバーが集い、同じ目標をもって自分らしく活躍できる居場所が大洗S.L.S.Cであり、学生の4年間だけでは終わらないライフセービング活動が、大洗S.L.S.Cの良さであると実感しています。
(溝越 彩乃)